セイヨウニワトコ(西洋接骨木、学名 : Sambucus nigra)は、レンプクソウ科(クロンキスト体系以前の分類ではスイカズラ科)ニワトコ属の被子植物である。小種名のnigraとは「黒い」という意味であり、実は熟すと黒くなることから由来する[2]。
ヨーロッパ、西アジア、北アフリカに自生する低木または小高木樹である。9メートルほどになる。茎には太い随があり、葉は対生、奇数羽状複葉である[3]。花は、20センチほどの円形になる散房花序で強い香りを持つ[4]。6~7月にクリーム色の花を咲かせた後、秋に黒みがかった紫色の実がつく。
ニワトコ属の植物は、古くから世界各地で薬用に使用される。セイヨウニワトコは、葉、茎、花に薬用がある[2]。葉は、打ち身や捻挫に外用する。花は、風邪、花粉症、咽頭炎、関節炎の治療や緩下剤に使用される[3]。