Bombacaceae Kunth
Sterculiaceae Vent.
Tiliaceae Juss.[1]
アオイ科(葵:Malvaceae)は双子葉植物のアオイ目の科のひとつで、従来の分類では約75属、1500種からなる。
美しい花をつけるものが多く、観賞用のハイビスカス、ムクゲ、フヨウ、タチアオイなどのほか、食用のオクラ、またワタやケナフなど繊維として利用されるものもある。
草本または木本。花は両性花で、5枚の花弁と雄蕊が基部で合生し、雄蕊どうし合着して筒状になる。
熱帯地方に多く、日本の本土に本来自生するものは数種(三浦半島以南の海岸に生えるハマボウのほか、南西諸島にさらに数種)で、そのほか帰化植物が数種ある。
アオイ(葵)という名は、元はフユアオイなどを指し、「仰(あおぐ)日(ひ)」の意味で、葉に向日性があるためという[2]。
家紋に使われる葵(徳川家の「三つ葉葵」、下鴨神社の「双葉葵」など)は別科であるウマノスズクサ科のフタバアオイの葉をデザインしたものである。
クロンキスト体系など従来の分類では、約75属を含む科である。
APG植物分類体系では以上に加え、従来のパンヤ科(カポック(パンヤ)、ドリアン、バオバブ、バルサなど)、アオギリ科(アオギリ、カカオ、コーラノキなど)、シナノキ科(シナノキ、セイヨウボダイジュ、コウマ、シマツナソ(モロヘイヤ)など)もアオイ科に含め、240-250属からなる大きな科としている。
この広義アオイ科は次の各亜科に分けられ、旧アオイ科以外の旧科はいずれも多系統とされる。
オクラの花