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ミズアブ科(Stratiomyidae)は、ハエ目(双翅目)ハエ亜目(短角亜目)の分類群の一つ。世界で約400属2000種が記録されている[2]。
なお単にミズアブというと、本科の種の総称、あるいは本科に属するミズアブ Stratiomys japonica のいずれかを指す。
体長は2-28mmと、小型種から大型種までさまざまである[3]。体型や体色、触角の形状などは種ごとに非常に多様で、双翅目の中でも形態的な多様性が高い分類群のひとつである[3]。一部の種はスズメバチなどハチに似た体色をもつことが知られる[3]。
一部の種では、幼虫が水生生活をしている。
訪花性を持つ種が多く見られる[4]。成虫は年1回発生するが、幼虫が羽化するまでに複数年を要する種もいる[4]。幼虫で越冬する種が多い[4]。
以下のような亜科が所属する。
アメリカミズアブの幼虫は生ゴミなどの有機物を分解するため、堆肥の生産のために利用されることがある[5]。しかし一方で生ゴミなどに発生するため、衛生害虫とされることもある。またアメリカミズアブの幼虫は死肉に発生するため、法医昆虫学的に重要な昆虫とされることもある[6]。
またミズアブ科昆虫の蛹は乾燥させて、魚の餌などに利用される[7]。