Eumeces latiscutatus okadae
Stejneger, 1907
オカダトカゲ(Plestiodon latiscutatus)は、爬虫綱有鱗目トカゲ科トカゲ属に分類されるトカゲ。
日本(伊豆半島<富士山以南、富士川以東、酒匂川以西>、伊豆諸島)[1][2][3]固有種[a 1]
全長20-25センチメートル[3]。頭胴長6-9.6センチメートル[a 1]。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は28か30(御蔵島、三宅島の個体群)[1][3][a 1]。
幼体時の体色や斑紋が成長に伴い消失するのが早い[3]。
本種に対応する旧学名はEumeces okadae(旧トカゲ属Eumeces)で、伊豆諸島のみに分布すると考えられていた[2]。しかしアロザイムの分子系統学的解析から伊豆半島のニホントカゲと考えられていた個体群が本種であることが判明した[2]。ニホントカゲの旧学名Eumeces latiscutatusの模式産地は下田だったことから、Eumeces latiscutatusはニホントカゲではなく本種ということになり標準和名と学名の対応が変更された[2]。
草原や常緑広葉樹林、海岸などに生息する[a 1]。ニホンイタチによる捕食圧が強い地域では、主に民家周辺の石垣に生息する[a 1]。
食性は動物性で、昆虫、クモ、甲殻類、ミミズなどを食べる[a 1]。
繁殖形態は卵生。三宅島では4-5月に交尾する。6-7月に石や倒木の下などに穴を掘り1回に3-15個の卵を産む[1][3][a 1]。卵は34-41日で孵化する[a 1]。生息数が多い島では産卵数が少なかったり、隔年繁殖を行うなどの地域変異がある。3年で性成熟し、寿命は約6年と考えられている[a 1]。
開発による生息地の破壊、人為的に移入されたニホンイタチによる捕食により生息数が減少している[a 1]。
絶滅のおそれのある地域個体群(環境省レッドリスト)