シャクジョウソウ属(シャクジョウソウぞく、学名:Monotropa 、漢字表記:錫杖草属)はツツジ科[1][2]の属の1つ。
古い分類体系である新エングラー体系では、イチヤクソウ科に分類され[3]、クロンキスト体系ではシャクジョウソウ科に分割された。
腐生生活をおくる多年草。葉緑体をもたず、植物体は白色または淡黄褐色。地下に根がからまった地下茎をもち、1-数個の地上茎をだす。茎は直立し、分枝しないで、鱗片葉に包まれる。茎先に1-15個の花を下向きにつける。萼片は長楕円形または倒卵状長楕円形で、縁に不規則な歯牙がある。花弁は萼片よりやや長く、長楕円形で、内面外面ともに毛が密生し、先端に不規則な歯牙がある。雄蕊は10(6-12)個で、葯は2室あり、水平または平行に並ぶ。子房は3-5室で、3-5条の胎座が中軸にあり、各胎座が2裂し多数の胚珠がつく。花柱は円柱形となり、先端が広がって柱頭になる。果実は蒴果で、上向きにつき、広楕円形で3-5室からなる。種子は小さく、球状になり、両端に細い翼をもつ[3]。
世界に3-4種知られ、日本には2種分布する[3]。