トンガツカツクリ(Megapodius pritchardii)は、キジ目ツカツクリ科ツカツクリ属に分類される鳥類。
全長27cm。翼長18.8cm。後頭の羽毛はやや伸長する。頭部から胸部にかけて灰色、胸部は淡灰色、腰は赤褐色、腹部や尾羽基部の下面は黄みを帯びた灰色の羽毛で被われる。翼は赤褐色。
顔には羽毛が無く、赤い皮膚が露出する。虹彩は赤い。嘴の色彩は黄色。後肢の色彩はオレンジがかった赤。
卵は楕円形で、卵を覆う殻は淡褐色。
危険を感じると羽ばたきと滑空を繰り返して逃げる。
食性は雑食で、昆虫、甲殻類、陸棲の貝類、果実などを食べる。後肢で落ち葉などを掻き分けて採食を行う。
繁殖形態は卵生。周年繁殖(主に4-5月)し火山灰に深さ100-200cmの穴を掘り、1-12個の卵を産む。地熱によって卵を孵化させる。
生息地では卵が食用とされる事もある。
食用の乱獲、狩猟、人為的に移入されたノネコによる捕食などにより生息数は減少している。また火山の噴火による生息数の減少も懸念されている。法的に保護の対象とされている。他の島へ移入(卵も含めて)するなどの保護対策が進められている。1976年における生息数は200-400羽と推定されている。