オリックス(Oryx gazella)は、ウシ科オリックス属に分類される偶蹄類。別名ゲムズボック、ケープオリックス。
アンゴラ、ジンバブエ、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ共和国[1]
体長190-193センチメートル[1]。尾長41-47センチメートル[1]。肩高110-130センチメートル[1]。体重130-203キログラム[1]。頸部毛衣は淡灰褐色[1]。額(額斑)から吻端(鼻斑)にかけてと眼から下部(眼斑)にかけて黒い斑紋が入り、額斑と鼻斑、眼斑と鼻斑が繋がる[1]。喉から頸部腹面、体側面から後肢上部にかけて黒い帯模様が入る[1]。胸部から腹部、四肢の毛衣は白く、四肢の下部前面に黒い斑紋が入る[1]。尾の毛衣は黒い[1]。
角は雌雄ともにあり、直線的で先端が外側へ向かう[1]。角長93-96センチメートル[1]。耳介は幅広く、先端が丸みを帯びる[1]。
ベイサオリックスを本種の亜種とする説もある[1]。
半砂漠、草原、サバンナに生息する[1]。オスを中心とした10-50匹からなる群れを形成して生活する。老齢化したオスは群れを離れ単独で生活することもある。
肉が食用とされたり、角が工芸品とされることもある。先住民が槍の穂先に本種の角の先端を用いた事が知られる。