コウキクサ(Lemna minor)はアオウキクサ属に分類される浮遊性の水草。世界のほとんどの地域に分布する汎存種で、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北アメリカなどの淡水域で広く見られる。オーストラリアや南アメリカでは分布が記録されていなかったが、現在では帰化植物として定着している[1][2]。
2、3枚の葉をもつ浮遊植物で、水中に根が1本伸びる。生長すると、植物体が分離して無性的に繁殖する。葉は丸く、長さ1-8mm、幅0.6-5mm。葉の色はうすい緑で、浮遊するための浮き袋状の構造に空気をためている。繁殖は先述した分裂によって主に行われ、花は滅多につけない。花は直径1mm程度で、コップのような形状をした膜状構造に囲まれている。種子はおよそ1mmで、8-15本の葉脈がある[3][4][5]。
タンパク質や脂質が豊富で、魚や鳥(特にアヒルなどの水鳥)の餌として重要である。また、草体が水鳥の羽などに付着して運ばれることで別の湖沼などへ分布を広げることが出来る[6]。
アクアリウムなどに用いられることがある。しかし生長が非常に早く、すぐに増殖してしまうため、まめに間引く必要がある[7]。また、魚や家畜の飼料として用いられることもある。
コウキクサ(Lemna minor)はアオウキクサ属に分類される浮遊性の水草。世界のほとんどの地域に分布する汎存種で、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北アメリカなどの淡水域で広く見られる。オーストラリアや南アメリカでは分布が記録されていなかったが、現在では帰化植物として定着している。