カツオブシムシ(鰹節虫)は甲虫目カブトムシ亜目カツオブシムシ科(Dermestidae)の昆虫の総称。
幼虫はたくさんの細毛に覆われ、蚕蛹(絹)や毛織物などの繊維質を食害する害虫として知られる。一般に、衣類や生物標本の防虫剤などで防ぐ害虫は本グループの昆虫である。ヒメカツオブシムシとヒメマルカツオブシムシは幼虫のみが繊維質を餌とし、成虫は花の蜜を餌としている。干からびた動物のタンパク質を食べ、骨は食べないという性質を利用して、ハラジロカツオブシムシの幼虫は脊椎動物の骨格標本作りにも利用されている。
Trogoderma は穀物にたかり、Thaumaglossa はカマキリの卵嚢を好む。
ヒメマルカツオブシムシの幼虫
ドロジガバチ属の一種 Sceliphron destillatorius の標本を食害する幼虫
幼虫のカツオブシムシに人毛を与えると摂食が確認された。ただし、詳しい摂取量については未測定である。