ゴマモンガラ(胡麻紋殻、学名:Balistoides viridescens)は、フグ目モンガラカワハギ科に分類される魚類である。
日本では神奈川県以南、インド洋や西太平洋の熱帯海域のサンゴ礁に分布する。[1]
モンガラカワハギ科で最大の種で、体長約75cmまで成長する。英名はギリシア・ローマ神話のタイタンに由来し、その巨大さから名付けられたものである。
和名のゴマモンガラはゴマ様の斑点模様に由来する。かつては鰭の先端部が暗色であることから、ツマグロモンガラとも呼ばれた。日本における主要な生息地である沖縄県の方言では、あかじきらなー、かーはじゃー、ゆたーふくるばーと呼ばれる。
熱帯や亜熱帯の沿岸のサンゴ礁などに生息する。食性は雑食で、甲殻類、貝類、ウニ、サンゴ等を食べる。繁殖形態は卵生で、すり鉢状の巣を作って産卵し、卵を保護する。
浅いサンゴ礁などに生息するため、スノーケリングやダイビング時によく遭遇する。性質は荒く、特に繁殖期には攻撃的になって、巣に近づいた場合などに人に向かってくる。鋭い歯を持ち、噛まれると外傷を負うこともある。また、鰭にも棘がある。