キノボリウオ(木登り魚、Anabas testudineus)はスズキ目キノボリウオ亜目キノボリウオ科キノボリウオ属(アナバス属)に属する淡水魚。
中国南部から東南アジアに広く生息し、湖沼、河川にすむ。メコン川などでは内陸の奥深くまで分布している。
野生では体長25cm程になるが、水槽内では20cm以上にはならない。
キノボリウオという名が付いているが、実際は木に登ることはなく、実際には、雨天時などに地面を這い回る程度である。 このような名が付いたのは、鳥に捕まって木の上まで運ばれ、生きているのを目撃した人が、木に登ったと勘違いしたためである。このように地上に進出できるのは、同じ仲間のベタやグラミーと同様に、エラブタの中に上鰓器官(ラビリンス器官)を持ち、これを利用して空気呼吸ができることと、他の仲間と異なり、這い回りやすい体型のためである。
現地では食用にもされている他、観賞魚としても流通している。 ベトナムではBún Cá Rô Đồngという、米粉麺の料理の具・出汁として利用される。
キノボリウオ(木登り魚、Anabas testudineus)はスズキ目キノボリウオ亜目キノボリウオ科キノボリウオ属(アナバス属)に属する淡水魚。