ローラシア獣上目(ローラシアじゅうじょうもく、Laurasiatheria)は、哺乳類真獣下綱の現生群(有胎盤類)の4つの下位タクソン(分類群)の1つ。ローラシアテリアとも。
DNA配列を解析してレトロトランスポゾンの有無データによって定義された。「ローラシア獣」の名前は、これらの動物が、パンゲア超大陸の分裂時にゴンドワナ大陸と分かれたローラシア大陸で進化したという説によるもの。姉妹群は真主齧上目で、あわせて単系統ボレオユーテリア(北方真獣類)をなす。
現生7目が含まれる。
これらの系統関係は、次のようなものが有力である[2]。
北方真獣類 ローラシア獣上目 真無盲腸類 Eulipotyphlaウマ目(奇蹄目)Perissodactyla
コウモリ目(翼手目)Chiroptera
これは2006年に新しいレトロトランスポゾンの解析で得られたものを元にしている。ただし、真無盲腸類と野獣類の単系統性はあるていど受け入れられているが、レトロトランスポゾンでは結論が出ていない。Pegasoferae はこの研究で新しく単系統性が支持されたグループで、それ以前はほとんど予想されていなかった。
ほかに、次のような単系統を置く説がある(あるいはあった)。
以下の絶滅目が含まれる。