肉胞子虫科(にくほうしちゅうか、Sarcocystidae)はアピコンプレックス門に属する科の1つ。コクシジウム類のうち、主として哺乳動物の体内にシストを作る寄生性原生生物をまとめた分類群である。
成熟オーシスト内にはスポロシスト2つが生じ、その内部に4つのスポロゾイトが生じるが、スチーダ小体は存在しない。組織中に様々な大きさのシストを生じる。
古典的には原生動物門胞子虫綱住肉胞子虫目に所属させていたが、その位置付けを巡っては様々な議論があった。1960年代から1970年代にかけて生活環が明らかとなったことで、コクシジウム類の一部とみなされるようになった。
下位分類は以下の通りである。[1]
またカエルの腎臓に寄生するHyaloklossia lieberkuehni[3]およびコウモリの腎臓に寄生するNephroisospora eptesici[4]は本科(とくにトキソプラズマ亜科)に所属すると考えられている。