ハクサンチドリ属(ハクサンチドリぞく、学名:Dactylorhiza、和名漢字表記:白山千鳥属)は、ラン科に属する属 [2]。
地生の多年草。根は球状または掌状に肥厚し、ときにやや肥厚するだけのものがある。茎は直立し、少数の葉をつけ、葉は線形から披針形となる。花は小型で多数、密に総状花序につける。苞は葉状になり目立つ種が多い。各萼片は離生して開出し、背萼片と側花弁でかぶと状になる種もある。唇弁は全縁または先端が3裂する。距がある[2]。
北半球の温帯から亜寒帯に分布し、世界に約50種知られる[2]。
学名および主な分布地[6]
かつて、ハクサンチドリ属とされたOrchis L.〔オルキス属〕に含まれていた次の種 [7]は、それぞれの属に分類された[2]。