オニユリ(鬼百合・学名Lilium lancifolium)とは、ユリ科ユリ属の植物。
グアム東部、中国、朝鮮半島、日本に自生する。日本では北海道から九州の平地から低山で普通に見られ、一説には中国からの渡来種と言われている。
変種に対馬に自生するオウゴンオニユリ(Lilium lancifolium var. flaviflorum)がある。
草丈は1~2m程となる大型のユリ[1]。葉は互生し、小さめの披針形で先端はゆるく尖る。茎は紫褐色で細かい斑点がある。花季は7月から8月で、花弁はオレンジ色、濃褐色で暗紫色の斑点を生じる[1]。花弁は強く反り返る。種子は作らないが、葉の付け根に暗紫色のムカゴを作る[1]。鱗茎はヤマユリと同様、ユリ根として食用となる。 花言葉は「賢者」「愉快」「華麗」「陽気」など。
近縁に同属のコオニユリ (Lilium leichtlinii) があり、こちらは山地の草原や低地の湿原に生育する。オニユリによく似ているが、植物体が一回り小さく、ムカゴを作らず、種子を作る。