ツクバネウツギ属(つくばねうつぎぞく、学名:Abelia、和名漢字表記:衝羽根空木属)はスイカズラ科の属の一つ。
枝がよく分枝する落葉または半常緑の低木。葉は対生し、縁に鋸歯をもつか全縁、葉柄の基部は広がらず、合着もしない。萼片は2-5個でよく目立ち、和名の由来にもなっている。茎の先端または葉腋から1-3個、まれに8個の花からなる花序をだすが、しばしば2個ずつつける。花冠は鐘状漏斗形で、上部は5裂し、背腹性がある。雄蕊は4本ある。果実は痩果となり、先端に萼片を残す。
学名 Abelia は、中国で Abelia chinensis を採集したイギリスの博物学者、クラーク・エーベル(Clarke Abel)に由来する。
東アジア、メキシコに分布し、約20種知られる。日本では4種が知られている。ただし、花冠が2唇形となる、コツクバネウツギ、オオツクバネウツギ、ツクバネウツギの3種については、別属 Diabelia とする見解がある。