ヌママムシ(沼蝮、学名:Agkistrodon piscivorus)は、クサリヘビ科アメリカマムシ属に分類されるヘビ。特定動物。
最大全長190cm。体形は太い。体色は主に褐色だが変異が大きく、不鮮明な暗色の横帯や斑紋が入る。幼体の斑紋は明瞭だが、成長に伴い不鮮明になる。
頭部は大型。口の中は白く、英名(Cottonmouth=綿口)の由来になっている。
毒は、出血毒で非常に毒が強く、最悪の場合は死に至るが、最近では医療技術が進化しているため 致命率は低い。
河川や沼、湿地等の水辺に生息する。泳ぎは上手く、よく水中に入る。危険を感じると口を大きく開けて威嚇する。それでも相手が怯まない場合は噛みつく。
食性は動物食で、魚類、両生類、爬虫類、鳥類やその卵、小型哺乳類、動物の死骸等を食べる。比較的大人しい種類が多いマムシの中では本種は気が荒く、攻撃的なので、嫌われている。
繁殖形態は卵胎生で、1回に1-16匹の幼蛇を出産する。
毒蛇であることから人間に駆除されることもある。また本種のみならず他のヘビ(無毒種を含む)も誤認により駆除されることもある。