インゲンマメ属 Phaseolus はマメ亜科に属する属の一つ。新大陸に固有の属で、特にメキシコに種数が多い[2]。
先コロンブス期に最低でも4種が栽培化されており[3]、その内最も有名なものがインゲンマメで、現在では全世界の熱帯から温帯で栽培されている。他の種としてライマメ、ベニバナインゲンなどがある。
かつてこの属には他にも多くの有名な種が属していたが、現在ではササゲ属を始めとした他の属に移されている。例えばリョクトウの学名はかつてPhaseolus aureus だったが、現在ではササゲ属に移されVigna radiata となっている。同様に1753年に発見されたCochliasanthus caracalla(スネイルフラワー)もかつてはインゲンマメ属とされており、1970年にはササゲ属に、その後独立した単型属に移されている。現在、インゲンマメ属に新大陸以外に自然分布する種は含まれていない。
コウモリガ科のKorscheltellus lupulina ・Hypercompe icasia ・Hypercompe albicornis 、キタクロヤガ Euxoa nigricans 、タイリクウスイロヨトウ Hadula trifolii などの鱗翅目昆虫の幼虫の食草となっている。
属名 Phaseolus は1753年、カール・フォン・リンネによって命名された[4]。この名はラテン語の phaseolus に由来するが、これはギリシャ語で"ササゲ"を意味する φάσηλοςに縮小辞-olus をつけたものである[5]。ギリシャ語のφάσηλοςの由来は不明である[6]。
Pauciflorus group
Pedicellatus group
clade A
Tuerckheimii group
Filiformis group
Vulgaris group
Leptostachyus group
Lunatus group
Polystachios group
インゲンマメ属 Phaseolus はマメ亜科に属する属の一つ。新大陸に固有の属で、特にメキシコに種数が多い。
先コロンブス期に最低でも4種が栽培化されており、その内最も有名なものがインゲンマメで、現在では全世界の熱帯から温帯で栽培されている。他の種としてライマメ、ベニバナインゲンなどがある。
かつてこの属には他にも多くの有名な種が属していたが、現在ではササゲ属を始めとした他の属に移されている。例えばリョクトウの学名はかつてPhaseolus aureus だったが、現在ではササゲ属に移されVigna radiata となっている。同様に1753年に発見されたCochliasanthus caracalla(スネイルフラワー)もかつてはインゲンマメ属とされており、1970年にはササゲ属に、その後独立した単型属に移されている。現在、インゲンマメ属に新大陸以外に自然分布する種は含まれていない。
コウモリガ科のKorscheltellus lupulina ・Hypercompe icasia ・Hypercompe albicornis 、キタクロヤガ Euxoa nigricans 、タイリクウスイロヨトウ Hadula trifolii などの鱗翅目昆虫の幼虫の食草となっている。