セレベスパームシベット(Macrogalidia musschenbroekii)は、ジャコウネコ科セレベスパームシベット属に分類される食肉類。本種のみでセレベスパームシベット属を構成する。
体長65-100cm。[2][3]尾長44.5-62cm。[1][2][3]体重オス6.1kg、メス3.8-4.5kg[3]とジャコウネコ科最長種。[1]全身は短い体毛で密に被われる。[2][3]頸部の体毛は前方へ向かう。[2][3]眼の周囲には灰色の斑点が入る。[2][3]背面は赤褐色や暗褐色で、背面後部や体側面に淡色の斑点が並ぶ。[1][3]胸部は赤みを帯びる。[2]尾は褐色で、背面には輪状に10本の暗色斑が入る。[2][3]
指趾の間には水かきがある。[1][3]生殖器に臭腺(会陰腺)がある。[1]
乳頭数は4。[2]
本種の化石が発見された例もあり、原始的な形態を残した種だと考えられている。[3]
標高2,600m以下にある多雨林や雲霧林に生息する。[3]半樹上棲で地表でも活動するが、樹上にも登る。[2]単独で生活する。[3]
食性は動物食傾向の強い雑食で、小型哺乳類、果実などを食べる。[2][3]家禽や家畜の幼獣を襲うこともある。[2][3]
開発による生息地の破壊などにより生息数は減少している。[3]