Debregeasia edulis (Sieb. & Zucc.) Wedd.

ヤナギイチゴ 分類 界 : 植物界 Plantae 門 : 被子植物門 Magnoliophyta 綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida 目 : イラクサ目 Urticales 科 : イラクサ科 Urticaceae 属 : ヤナギイチゴ属 Debregeasia 種 : ヤナギイチゴ D. edulis 学名 Debregeasia edulis (Sieb. et Zucc.） 和名 ヤナギイチゴ

ヤナギイチゴ(柳苺、学名:Debregeasia edulis)は、海岸付近の崖地や道端に生息するイラクサ科の落葉低木である。日本では南関東から沖縄までの沿岸部に分布する。主に海岸付近に生息するが、時には海岸から10km以上離れた内陸部の河原に生息することもある。

ヤナギのような葉を持ち、イチゴのような実を付けることから命名された。

特徴[編集]

主に海岸付近の道路脇、崖地、薮などに生息する、高さ2-3mになる落葉低木である。枝は長く伸び樹皮は強靭。葉は長さ7-20cm程度の披針形または長楕円形で互生する。表側はやや光沢があり、脈の部分が凹んで縮緬状になる。裏側には白綿毛を密生する。

花は4-5月に咲き、数個の花からなる小さな球形の花序を葉腋につける。雄花の花被は4裂し雄蘂は4。雌花の花被は合生しており、花後は多肉化して子房を覆う。果実はいちご状の集合果で、6月頃に黄橙色に成熟し、多汁質で甘く食用になる。

ヤナギイチゴは果樹・庭園樹として利用されることもある。

参考文献[編集]

• 北村 四郎、町田 源 (1986). 原色日本植物図鑑 本木編(II). 保育社. ISBN 4-586-30050-7.
• 神奈川県植物誌調査会 (2001). 神奈川県植物誌 2001. 神奈川県立生命の星・地球博物館.

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