コハコベ (小繁縷、学名:Stellaria media) は、ナデシコ科ハコベ属の越年草。
小型の草本で、草体は約10-20cm。茎はよく分枝する。花期は3-9月で、白色の花弁を5枚つける。各花弁は2深裂して10枚にみえる。雄蕊は1-7本。花柱は3個。
北アメリカやヨーロッパでは庭草として一般的な植物である[1]。世界中に帰化植物として定着している。日本では史前帰化植物として扱われている。
日本では春の七草の一つとして古くから親しまれており、葉野菜として食用にされる。また家畜として飼われているニワトリの餌となることもある。ただし畑地では、他の穀物の成長を妨げる雑草として扱われ、オオムギの生産量を最大80%減少させることもあるとされる[2]。
また民間療法において薬草として扱われることもあり、17世紀には、本種が疥癬の治療に効果的であるとされていたほか、気管支炎やリウマチ、関節炎にも効果があるという意見もある。ただしこれらの主張は、必ずしも科学的な根拠に基づいたものではない[3]。
以下のようにして利用される。