ゴジュウカラ科(ゴジュウカラか、Sittidae)は、鳥類スズメ目の科である。
ゴジュウカラ(五十雀)と総称されるが、狭義にはその1種をゴジュウカラと呼ぶ。
最大種はオニゴジュウカラで全長19.5cm。
森林や岩場に生息する。頭部を下にして木の幹や枝、岩場を移動することができる。
食性は動物食もしくは雑食で、昆虫類、節足動物、果実、種子等を食べる。ゴジュウカラ属は夏季は昆虫類、冬季は種子等を主に食べる。秋季に種子を樹皮等の隙間に蓄える種もいる。
樹洞や岩の隙間、樹上に巣を作り卵を産む。メスのみが抱卵を行い、その間オスはメスに食物を運ぶ。雛の世話は雌雄共に行う。
系統樹は Johansson et al. (2008)[1]より。ただしカベバシリ科はサンプリングされていない。
キバシリ上科ゴジュウカラ科 Sittidae
カベバシリ科はカベバシリ Tichodroma muraria のみの単型科だが、ゴジュウカラ科に含める説もある。その場合、ゴジュウカラ科をゴジュウカラ亜科 Sittinae とカベバシリ亜科 Tichodrominae に分けることもあるが、現在はいずれの亜科も単型となる。
さらに、キバシリ科のホシキバシリがゴジュウカラ科もしくはカベバシリに近縁と考えられているが、これら3系統間の系統関係ははっきりしない。
かつてはアカガオゴジュウカラ属 Daphoenositta(オーストラリアゴジュウカラ属 Neositta を含む) がゴジュウカラ科ゴジュウカラ亜科に含められていたが、カラス上科内の単型科オーストラリアゴジュウカラ科に分離された。