ハマビシ科(はまびしか、Zygophyllaceae)は双子葉植物の科のひとつ。30属250種以上からなる。
特に熱帯から温帯の乾燥地に多く、草本から木まである。日本には、海岸植物のハマビシのみ1種類が自生する。
経済的に重要な種はほとんどないが、その中ではユソウボク(英語版)(リグナムバイタ(英語版) (Lignum vitae)、学名: Guaiacum officinale)が有名である。木は多量の樹脂を含み、世界でもっとも硬く重い木材である(比重1.28~1.37)。木は木造船のスクリューの軸受けやギアなどに用いられ、特に木製ベアリングとしては極めて優秀な性能を誇る。これは硬度の他に摩擦により油分が滲み出すことで潤滑性を発揮する為である。樹脂をグアヤク脂と呼んで薬用その他に用いる事からもわかるように、ヨーロッパに持ち込まれた頃より薬効が信じられており、Lignum vitae(リグナムバイタ)はラテン語で Wood of life〈生命の樹〉を意味する。またユソウボクも癒瘡木と書くようにこちらも薬用植物として扱われていた事がわかり梅毒の治療に用いられた。実際に樹脂はグアイアコールやグアイアズレンといった成分を含み、名称は学名の属名 Guaiacum に由来する。 グアヤクチンキはキノコの鑑別に用いられる[1]。
ハマビシ科(はまびしか、Zygophyllaceae)は双子葉植物の科のひとつ。30属250種以上からなる。