ミカドキジ(帝雉子、学名:Syrmaticus mikado)とは、キジ目キジ科に分類される鳥類の一種である。
体長は雄が約86cm、雌が約55cm。雄は全身青紫色に光る黒色で、翼に2本の細い白帯がある。尾羽は16枚で、細い白帯が等間隔にある。眼の周囲は皮膚がむき出しになっており赤く見える。雌はやや赤みがかった褐色で、襟や上胸に淡色軸斑がある。尾には淡色帯があり、腹や脇は褐色と白の斑状になっている。
海抜1600-3300mの高地の森林に生息する。
植物の種子や、根、果実の他、昆虫類を食べる。
繁殖期は4-5月で、低木の幹や倒木に竹を用いて営巣し、1腹5-10個の卵を産む。抱卵日数は27日である。
1906年に2枚の尾羽から新種として記録された。その後、珍種の鳥類として欧米や日本に輸出され、各地で飼育されている。しかし、生息地では乱獲による生息数の減少が懸念されている。