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クサリヘビ属(クサリヘビぞく、Vipera)は、有鱗目クサリヘビ科の属。クサリヘビ科(クサリヘビ亜科)の模式属。日本における特定動物。
本属の構成種ヨーロッパクサリヘビは最も北に分布するヘビで、分布の北限は北緯69度のため北極圏にも分布することになる。
体形は太短い。背面には鎖状の斑紋が入るが、これは茂みの中等では保護色や体の輪郭をぼかす働きがあると考えられている。鱗には筋状の盛り上がり(キール)が入る。
ヘビとしては珍しく雌雄で体色が異なる種もいる。
食性は動物食で、爬虫類、鳥類、小型哺乳類、昆虫類等を食べる。
繁殖形態は卵胎生。
属名Viperaは「クサリヘビ」の意で、英語のViperと同義。
毒蛇であることから人間に駆除されることもある。また本属の構成種のみならず他のヘビ(無毒種を含む)も誤認により駆除されることもある。
開発による生息地の破壊、交通事故、人間による駆除等により生息数は減少している。