アカゲザル(赤毛猿、Macaca mulatta)は、哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属に分類されるサルの一種。実験動物として利用されるほか、日本では野生化している外来種である [2]。
頭胴長47-64cm、尾長19-30cm[3]。体毛は褐色、上半身はより灰色がかり、下半身は赤黄色がかる。ニホンザルに似るが、尾は長め。
昼行性で、10-50頭の群れで生活する。雑食性。
ヒンドゥー教ではアカゲザルは神聖な動物とされている。
日本では、県南地域の観光施設で飼育されていた本種が施設の閉鎖に伴い逃げ出し、野生化したものが1995年から千葉県房総半島で確認されている[3] [6]。2005年度の調査では、350-380頭の生息が推定されている[7]。これにともない、本種と近縁なニホンザルとの交雑が2004年に確認され、遺伝子汚染の問題が広がりつつある[3][7][8]。また、柿などの農業被害も報告されている[3]。 そのため、外来生物法により特定外来生物に指定されており、飼育には特別な許可が必要となる[3][2]。同様の問題は、和歌山県に定着したタイワンザルでも発生しており、根絶へ向けて一定の成果を上げた[3][9]。千葉県は在来種のニホンザルの消滅の危機として[10]、市町村や環境省、学会らと連携しての対策を進めている[2]。
|date=
(help)CS1 maint: Uses authors parameter