ホウカンチョウ科(ホウカンチョウか、Cracidae)は、鳥綱キジ目に属する科。模式属はホウカンチョウ属。
北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、トリニダード・トバゴ[1][2][3][4]
メスよりもオスの方が大型になる種が多い[3]。頭部は小型で、頸部は細長い[3][4]。尾羽は長くて幅広く、先端が丸みを帯びる(円尾)[3][4]。翼は短く、丸みを帯びる[3]。
後肢や趾は長い[4]。第1趾もやや長く、第2-4趾と同じ高さに位置する[4]。
フランスの始新世の地層から4属9種の化石種が発見され、キジ目内の科でも最も古い[4]。
ニクダレシャクケイ属 Aburria
カンムリホウカンチョウ属 Nothocrax
ツノシャクケイ属 Oreophasis
クロヒメシャクケイ属 Penelopina
熱帯雨林、河畔林、低木林などに生息する[3]。樹上棲の種が多い[3][4]。
食性は植物食もしくは植物食傾向の強い雑食で、植物の葉、花、果実、種子、昆虫、両生類、小型哺乳類などを食べる[3][4]。
繁殖形態は卵生。多くの種で婚姻形態は一夫一妻[4]。主に樹上や茂みの中に木の枝や枯れ葉などを組み合わせた巣を作り、2-4個の卵を産む[3][4]。メスのみが抱卵する[3]。
生息地では食用とされる事もある。
開発や放牧などによる生息地の破壊、食用の乱獲などにより生息数は減少している種もいる[1][2][3][4]。