アカヤマタケ(Hygrocybe conica)はヌメリガサ科、アカヤマタケ属のカラフルなきのこで、北ヨーロッパから北アメリカで見つかる。Hygrophorus conicusとして記載されたが、のちにアカヤマタケ属に移された。
アカヤマタケは小さなきのこで、オレンジ、黄褐色から赤色をしたかさを持つ。かさの直径は2から5cmしかなく、円錐形から徐々に開いていく。かさが開いても中央部は周辺に比べ尖っている。時間がたつにつれ色が暗くなり、傷つくと黒く変色する。軸は細くて黄色く、物によっては時折8~9cmほどの高さになる。ひだと胞子は白い。
アカヤマタケは、北アメリカ、ヨーロッパ、アジアを始め、オーストラリアやニュージーランドでも草原や針葉樹林に分布している。現在はアカヤマタケという名で呼ばれているが、実際は近縁種の複合体であると考えられており、その中のいくつかは有毒であると考えられている[1]。アカヤマタケはオーストラリアでも主として都市部周辺に存在するが、この種の多くの収集物にはもともと類似種のHygrocybe astatogalaの名があてがわれていた[2]。
サイズは小さく、表面は粘着質の物質に覆われているが、このきのこは食べることができる。しかし、20世紀始めに中国で食中毒事故が起こったことが報告されている[3]。