オオヒラウスユキソウ(大平薄雪草、学名:Leontopodium miyabeanum )は、キク科ウスユキソウ属の多年草。高山植物[3][4]。
ハヤチネウスユキソウの変種とする見解もあった[5][6]が、花のつく茎の葉の数や形が異なり、雌雄異株の傾向が強いことから、ハヤチネウスユキソウとは独立した別種とされている[1][2][3][4]。
茎の高さは10-30cmになり、分枝しないで、白い綿毛がある。茎につく葉は15-30個が互生し、先端が急に細くなる。花期は8月。雌雄異株の傾向があり、頭花は雄花だけのもの、雌花だけのものとなるのが多く、まれに雌雄両花をつける個体もある。頭花の縁に星状につく苞葉は白い綿毛が密生し、先端は円みを帯びる。苞葉の数はハヤチネウスユキソウより多い[3][4]。
ハヤチネウスユキソウとともに、日本産のウスユキソウの中ではもっともヨーロッパのエーデルワイスに似た外見だと言われている。和名は自生地の大平山(おおびらやま)から来ている。
北海道後志総合振興局管内の大平山と夕張山地の崕山(きりぎしやま)のみに特産する種で、高山帯の石灰岩地の岩場に生える[3][5][4]。
絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)
(2012年環境省レッドリスト)