イトマキフグ(学名:Kentrocapros aculeatus、糸巻河豚)は、イトマキフグ科に属する海水魚の一種。
相模湾以南から東シナ海にかけて分布する。ハワイからも報告がある[1]。
砂泥の海底付近を遊泳して生活する底生魚で、分布水深は100-200mとやや深い。
体は六角形の断面をもち、体長13-15cmほどに成長する。体は硬い甲板で被われる。尾鰭の主鰭条が11本であること(ハコフグ科は10本)、臀鰭の軟条数が10-11本であること(ハコフグ科は8-9本)、背鰭と臀鰭の後方には甲板が達しないことなどから、ハコフグ科と鑑別される。肉は無毒であるが、食用として利用されることはない。