キティブタバナコウモリ(Craseonycteris thonglongyai)は、哺乳綱コウモリ目(翼手目)ブタバナコウモリ科ブタバナコウモリ属に分類されるコウモリ。本種のみでブタバナコウモリ科ブタバナコウモリ属を構成する。
タイ西部(カーンチャナブリー県サイヨーク郡)[1][2]固有種
体長2.9-3.3センチメートル[2]。前腕長2.1-2.6センチメートル[1]。翼開張15-17センチメートル。コウモリ目最小種で哺乳綱でも最小種の1つとされる[1][2]。尾がない[2]。背面の毛衣は褐色や赤褐色、灰色[1]。
耳介は大型で、耳珠がある。飛膜の色彩は暗色。左右の後肢の間にわずかに尾膜がある。
単独から500頭にもなる大規模な群れを形成して生活する[1]。
繁殖形態は胎生。4-5月に1回に1頭の幼獣を産む[2]。寿命は5-10年以上と考えられている[2]。
観光客による生息地の撹乱[2]、採集などによる生息数が減少が懸念されている[1]。