リュウキュウマメガキ(学名:Diospyros japonica)は、カキノキ属の落葉広葉樹である。シナノガキとよばれる。日本では関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄、日本以外では中国にも分布する[2]。
山地の日当たりのよい谷間や斜面に生育する。高さは、8 -10 mになる[3]。幹は灰褐色である。成木の樹皮は縦に浅く裂ける。葉は互生し、大きさは長さ6~18cm、幅4~7cmで、先端は尖った形である。葉裏は粉白色を帯び、ほとんど無毛であるが、葉脈上にはまばらに毛がある。側脈は7~8対ある。葉柄は1 - 3cmである[3]。 雌雄異株で、日本では6月に黄白色の花を着ける[3]。雄花は1~3個ずつ対につくことが多く、花柄は長さ約2mm、花梗は長さ約1mmである。花冠はやや細く、先が4裂、裂片は黄色~橙赤色を帯びる。萼は4裂する。雄しべは16本である。雌花は1個または2~3個の房状に着く。花冠は長さ約7mm、筒部は長さ約5mmである。柱頭は4裂し、裂片の先がさらに小さく2裂する。雄花と同じく、がくは4裂する。果実は直径2cmぐらいの球形~扁球形で、日本では10 - 11月に橙色・黒紫色に成熟する[3]。