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コガモ ( اليابانية )

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コガモ コガモ(オス)
コガモ(オス)(2014年2月、三重県)
保全状況評価[1] LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg 分類 : 動物界 Animalia : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata : 鳥綱 Aves 亜綱 : Carinatae 下綱 : Neornithes 小綱 : Neognathae : カモ目 Anseriformes : カモ科 Anatidae 亜科 : カモ亜科 Anatinae : マガモ属 Anas : コガモ A. crecca 学名 Anas crecca
Linnaeus, 1758 英名 Common Teal 亜種
  • アメリカコガモ A. c. carolinensis
  • コガモ A. c. crecca
  • オオコガモ A. c. nimia
生息分布図
生息分布図(黄緑色:繁殖地、水色:越冬地)

コガモ(小鴨、学名: Anas crecca)は、カモ目カモ科マガモ属の鳥類の一で、カモの仲間。日本語における命名由来は「小型のカモの意」であるが、本項で扱うコガモは形容や総称ではなく、生物種である。

形態[編集]

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コガモの雄(上)と雌(下)

体長34〜38cm。翼開長58〜64cm。の方がやや大きい。ドバトより一回り大きい程度で、日本産カモ類の中では最小種のひとつ。

雄は頭が栗色で、目の周りから後頸にかけてが暗緑色、身体は灰色で、側面に横方向の白線が入る。下尾筒は黒く、両側に黄色い三角の斑がある。は暗褐色だが、翼鏡は緑色。は黒い。

は全体に褐色で、黒褐色の斑がある。下尾筒の両脇は白い。雄と同様に緑色の翼鏡が見られる。

生態[編集]

非繁殖期には、湖沼河川干潟などに生息する。淡水域に多い。越冬の終盤である2月末〜3月につがいを形成し、繁殖地へ渡る。つがいを形成する前の11月〜1月頃には、オスはメスに対して盛んにディスプレイ行為を見せる。繁殖期には、河川や湿地の周辺の草地などに生息する。

食性は植物食で、河川や湖沼などの水面から届く範囲の水草などを食べる。夜間に採食することが多い。

雄は「ピリピリッ」、雌は「クゥェックゥェッ」などと鳴く。

繁殖形態は卵生。メスは草地の地上にを作り、4月下旬〜7月上旬に平均8個産卵する。卵の平均サイズは45×33mmである。卵は抱卵開始から21〜23日で孵化する。他の多くのカモ類と同様に、抱卵・育雛はメスのみで行う。雛は26〜30日程度で親から独立する。

分布[編集]

ユーラシア中部・北部および北米大陸中部・北部で繁殖する。冬季はヨーロッパ南部、北アフリカ中近東南アジア東アジア、北アメリカ中部から南部へ渡り越冬する。

日本では、冬鳥として全国に飛来する。全国で普通に見られ、市街地の河川や公園の池などでも観察される。中部地方以北の高原や北海道湿原では、ごく少数が繁殖している。

カモ類の中では冬の渡りが早く、また春の渡りが遅めである。越冬中は群れで生活し、関東地方では9月頃から4月頃にかけて見ることができる。

亜種[編集]

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アメリカコガモ(手前が雌、奥が雄)
亜種コガモ Anas crecca crecca Linnaeus, 1758
日本に主に渡来する。
亜種アメリカコガモ Anas crecca carolinensis Gmelin, 1789
英名:Green-winged Teal
本亜種の雄は、側面に横白線が入らず、肩から縦に白線が入ることで判別できる。雌や幼鳥の両亜種間の識別は困難である。日本国内では亜種コガモに混じって希に観察される。また、両亜種の特徴を有した亜種間雑種と考えられる個体も観察されている。
なお、本亜種をコガモとは別の独立種 Anas carolinensis (Gmelin, 1789) であるとする見方もある。
亜種オオコガモ Anas crecca nimia Friedmann, 1948
アリューシャン列島に分布している。


保全状況評価[編集]

人間との関わり[編集]

マガモ同様に食用にされる。味はマガモに勝るとも劣らないと言われるほど優れているが、体の大きさがマガモよりずっと小さく、取れる肉の量が同種の1/4程度であり、それゆえに狩猟の獲物として狙われる機会も少ない。 マガモやカルガモと比べて警戒心も強く、人の姿を察知するとすぐに逃げ出す。

Sibley分類体系上の位置[編集]

シブリー・アールキスト鳥類分類

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b BirdLife International ("Anas crecca". IUCN Red List of Threatened Species. Version 3.1. International Union for Conservation of Nature. 2014年1月23日閲覧. Check date values in: |date= (help)CS1 maint: Uses authors parameter (英語)

参考文献[編集]

  • 桐原政志解説、山形則男・吉野俊幸写真 『日本の鳥550 水辺の鳥』 文一総合出版〈ネイチャーガイド〉、ISBN 4-8299-0163-2。
  • 真木広造写真、大西敏一解説 『日本の野鳥590』 平凡社ISBN 4-582-54230-1。
  • 『日本の野鳥』 高野伸二編、浜口哲一ほか解説、山と溪谷社〈山渓カラー名鑑〉、ISBN 4-635-09018-3。
  • 黒田長礼ほか執筆 『世界の動物分類と飼育 ガンカモ目 (サケビドリ科・ガンカモ科)』 東京動物園協会全国書誌番号:81021456ISBN 4886220533OCLC 834776442

関連項目[編集]

 src= ウィキスピーシーズにコガモに関する情報があります。  src= ウィキメディア・コモンズには、コガモに関連するカテゴリがあります。

外部リンク[編集]

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コガモ(小鴨、学名: Anas crecca)は、カモ目カモ科マガモ属の鳥類の一で、カモの仲間。日本語における命名由来は「小型のカモの意」であるが、本項で扱うコガモは形容や総称ではなく、生物種である。

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