トラフズク(虎斑木菟、Asio otus)は、フクロウ目フクロウ科トラフズク属に分類される鳥。トラフズク属の模式種。
ユーラシア大陸、アメリカ合衆国、エジプト、カナダ、台湾、日本、メキシコ、モロッコ
主に生息地では周年生息するが、冬季に獲物を求めて不規則に渡りを行うこともある。日本では基亜種が周年生息する(留鳥)で、寒冷地に分布する個体は冬季に南下する。
全長38cm。頭部から背面の羽毛は灰褐色で、褐色の縦縞が入る。腹面の羽毛は黄褐色で、黒褐色の縦縞が入る。
虹彩はオレンジ色。外耳状の羽毛(羽角)は発達する。
21亜種に分けられるとされる。
針葉樹林や広葉樹林に生息する。単独もしくはペアで生活するが、冬季には小規模な群れを形成し集団で眠る。夜行性で、昼間は樹上で休む。鳴き声は日本語圏では低音で「ウーウー」と聞こえる。
繁殖形態は卵生。他の鳥やリスの古巣や地面の窪みに1回に4-5個の卵を産む。メスのみが抱卵し、抱卵期間は25-30日。オスは巣の周囲で見張りを行ったり、メスや雛に食物を運ぶ。生後1年程で性成熟する。