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ヘラクレスオオカブト属(ヘラクレスオオカブトぞく)は、昆虫綱甲虫目カブトムシ亜科に属する代表的な分類群。中南米を中心に分布する。大型の甲虫で、胸角がよく発達し、内側にビロードの毛を有す。この属にはシロカブトと呼ばれるグループが含まれる。属名はギリシャ神話の英雄ヘーラクレースとエラトの子デュナステスにちなむ。
ネプチューンオオカブト(D. neptunus)とサターンオオカブト(D. satanus)については、前翅が常に黒いなどの違った特徴があり、雄の脚の跗節に明らかな差異が認められることから、カバイロオオカブト属(Theogenes)または亜属とすることもある。この説はもともと1847年にドイツの昆虫学者ヘルマン・バーマイスター(Hermann Burmeister)によって唱えられたものだが、長い間広くは認められておらず、最近になって見直されている。