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ゲラダヒヒ ( Giaponèis )

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ゲラダヒヒ ゲラダヒヒ
ゲラダヒヒ Theropithecus gelada
保全状況評価 LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[1]
Status iucn3.1 LC.svg
分類 : 動物界 Animalia : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata : 哺乳綱 Mammalia 亜綱 : 獣亜綱 Eutheria : 霊長目 Primate 亜目 : 直鼻猿亜目 Haplorrhini 下目 : 狭鼻下目 Catarrhini 上科 : オナガザル上科
Cercopithecoidea : オナガザル科 Cercopithecidae 亜科 : オナガザル亜科
Cercopithecinae : ゲラダヒヒ属 Theropithecus
I. Geoffroy, 1843 : ゲラダヒヒ T. gelada 学名 Theropithecus gelada
(Rüppell, 1835) 和名 ゲラダヒヒ 英名 Gelada
Gelada baboon

ゲラダヒヒTheropithecus gelada)は、哺乳綱霊長目オナガザル科ゲラダヒヒ属に分類されるサル。本種のみでゲラダヒヒ属を形成する。日本では特定動物に指定されている。

分布[編集]

エチオピアエリトリア

形態[編集]

体長オス69-74 cm、メス50-65 cm。尾長33-50 cm。体重オス20kg、メス12-14 kg。メスよりもオスの方が大型になる。咽頭部、胸部、臀部には体毛がなく、皮膚が露出している。尻だこは発達する。尾の先端の体毛は房状に伸長する。

オスは側頭部や肩の体毛が伸長する。

亜種[編集]

  • Theropithecus gelada gelada (Rüppell, 1835)
    VULNERABLE (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[2]
    Status iucn3.1 VU.svg
  • Theropithecus gelada obscurus Heuglin, 1863  Eastern gelada
    LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[3]
    Status iucn3.1 LC.svg

生態[編集]

草原や岩場に生息する。昼間は1頭のオスと数頭のメスや幼獣からなる小規模な群れで草原で食事を取り、夜間になると100頭以上にもなる大規模な群れを形成し崖の上などで休む。威嚇やディスプレイとして上唇を裏返し犬歯を剥き出しにする行動を行う。

食性は植物食傾向の強い雑食で、木の果実種子昆虫類等を食べる。

繁殖形態は胎生で、1回に1頭の幼獣を産む。

胸の斑紋について[編集]

この種の胸には三角を縦に並べた、砂時計にも似た形の部分がある。この部分は毛がなくて肌が露出しており、赤い色をしている。特に雌ではその部分の周辺が白く、これは雌の性器周辺の色と形に類似する。これを性器の模写と見て、一般のサルでは発情時に性器を誇示するが、普段は座位を取りがちなこの種において、類似の斑紋を胸につけることで見やすくしたとの判断がある。ヒトにおいて乳房が性的意味を持つのと並行的現象だとする考えである[4]

画像[編集]

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    メス

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    イラスト

関連項目[編集]

 src= ウィキメディア・コモンズには、ゲラダヒヒに関連するメディアがあります。  src= ウィキスピーシーズにゲラダヒヒに関する情報があります。

脚注[編集]

  1. ^ Gippoliti, S. & Hunter, C. 2008. Theropithecus gelada. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.
  2. ^ Gippoliti, S. 2008. Theropithecus gelada ssp. gelada. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.
  3. ^ Gippoliti, S. 2008. Theropithecus gelada ssp. obscurus. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.
  4. ^ 宮地(1979),p.151-152

参考文献[編集]

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、32頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館、2002年、139頁。
  • 宮地伝三郎、『動物社会』、(1979)、筑摩書房

外部リンク[編集]


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