スオウ(蘇芳、蘇方、蘇枋)は、マメ科ジャケツイバラ亜科の小高木。インド、マレー諸島原産。
なお、ジャケイバラ亜科は古いクロンキスト体系などではジャケツイバラ科とされてきたが、広義マメ科内の基底的な側系統である[1]。
種小名 sappan 、英名 sappan (wood) は、マレー語の sapang に由来する。漢名・和名(歴史的仮名遣いではスハウ、拼音: sūfāng)も同じ系統の言葉である。
心材は蘇木(ソボク、スボク)と呼ばれる。
心材や莢からは赤色の染料ブラジリンが取れ、その色は蘇芳色と呼ばれる。
似た名の種にハナズオウがあるが、同科同亜科ではあるもののマメ科の中で大きく離れており、あまり近縁ではない(ジャケイバラ亜科は基底的な側系統なので、同亜科ということは近縁であることを保障しない)[1]。ハナズオウは春先に咲く花を鑑賞する目的で栽培される花木であり、染料は採らない。