Malus sieboldii (Regel) Rehder
Pyrus sieboldii
Pyrus toringo
Sorbus toringo
ズミ(酸実、桷、学名:Malus toringo)は、バラ科リンゴ属の1種である。リンゴに近縁な野生種である。
語源は、染料となることから染み(そみ)、あるいは、実が酸っぱいことから酢実、とも。
カイドウ、リンゴ(いずれも同じリンゴ属)、ナシ(同科ナシ属)に似ることから、ヒメカイドウ、ミツバカイドウ、ミヤマカイドウ、コリンゴ、コナシ、サナシなどとも。ただし、サナシは地方によっては別の種(ヤマナシなど)を意味することもある。棠梨という表記もある。
高さ10メートルほどの落葉小高木。枝にはトゲがある。
晩春から初夏にかけ、白または、白くて部分的にピンクの花を咲かせる。秋に、黄色または赤で小さな球形の果実をつける。
樹皮を煮出して黄色の染料が取れる。これが和名の語源とする説がある(前述)。明礬などを加えて絵の具にもする。
材は家具や細工に利用する。
リンゴの台木として、種から育てたズミが使われる。ただし近年はリンゴと同じ真正リンゴ区(ズミはズミ区)のマルバカイドウなどが主である。