ヤイトハタ(灸羽田、Epinephelus malabaricus)とはスズキ目ハタ科に属する海水魚である。別名、ニセヒトミハタ。本州中部以南の南日本に分布する暖海性の大型ハタである。
和名の「やいと」とはお灸の意味であり、本種の体表全体に散らばる黒褐色の斑点をお灸の跡に見立ててヤイトハタと名づけられた。 全長は1mを越す個体も少なくない。幼魚では体側に5本の暗褐色の横帯があるが成魚になると消失する。
磯や沖合の岩礁帯に生息し、定住性が強く、あまり移動しない。 夜行性で、主に甲殻類を主食とする。
市場にはあまり出回らないが、美味な食用魚である。 同属のクエと同様、鍋や刺身にして賞味する。 しかし身にクセがあり、味はクエには及ばないとされている。