ソテツ科(ソテツか、学名:Cycadaceae)は、ソテツ綱ソテツ目に属する植物の科。現生種は100種ほどで、いずれも常緑木本。東南アジアを中心とする熱帯・亜熱帯に分布する。日本にはソテツだけが南西諸島などに自生する[4]。
葉は羽状複葉で[4]、小葉は細長くとがる。茎先に多数つき、基部は茎に残る。
雌雄異株で、花は茎に頂生または側生する。雄蕊(小胞子葉)は鱗片状で、下面に多数の小胞子嚢(葯胞)がつく。雌蕊(大胞子葉)は葉に似た形で、ふちに胚珠が数個つく。
花粉は前葉体細胞を1個含む。胚珠内の花粉室で発芽し花粉管で固着し精子を放出する。胚嚢中には造卵器が数個あり、そのうち1個の卵細胞が受精する。
ソテツ科の全種はワシントン条約の附属書II類に指定されている(附属書I類に指定されているものを除く)[1]。