フタスジチョウ(二筋蝶 Neptis rivularis)は、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科に属するチョウの一種。
ミスジチョウの仲間であるが、本種は前翅に一条・後翅に一条。ただし生息地が分断されているため帯の幅や形は地理的変異が著しい。とくに只見地区の亜種は白帯がつぶれ、趣味者に「黒いフタスジ」などと呼ばれる。山地草原や林縁を滑空し、オカトラノオやクガイソウなどの花によく集まる。雄は吸水にも訪れる。
越冬態は幼虫(3齢)。幼虫の食草はバラ科のユキヤナギ、シモツケ、イワシモツケ、ホザキシモツケなど。卵は葉の表に1つずつ産卵される。年一化性で、成虫は6月~7月末ごろまで見られる。
日本国外ではユーラシア大陸北部。国内では北海道全土、岩手県・関東地方北部・中部地方の山地。
以下の県でレッドデータに記載されている。