チゴユリ属(チゴユリぞく、学名:Disporum、和名漢字表記:稚児百合属)はイヌサフラン科の属の一つ。かつてはユリ科に分類されていた。
多年草。根出葉はなく、茎葉があり、葉は互生する。茎が1本立ちするか、または多少分枝する。花は茎または枝の先端に1-数個、横向きまたは下向きにつく。花被片は6個あり、離生し、基部にふくらみがある種がある。雄蕊は6個、葯は長楕円形で、なかば外側を向く。子房は上位で3室あり、ふつう各室に2個の胚珠がある。果実は液果で球状になり、黒色に熟す[1]。
ヒマラヤ、インド、東アジアに約20種[2]あり、日本には4種あるほか、自然交雑種がある。従来、この属に分類されていた北アメリカに分布する5-6種は、プロサルテス属 Prosartes として分離された[3]。