シウリザクラ(学名:Prunus ssiori )は、バラ科サクラ属の落葉高木。別名、ミヤマイヌザクラ、シオリザクラ[3][4][5]。
日本では、北海道、本州の中部地方以北、隠岐の島に分布し、山地の川沿いや谷間などに生育する。北海道に多く、土地が肥え水分に恵まれた場所に多い。また、ウワミズザクラより高冷地に生育する。世界では、中国大陸(東北部)、ウスリー、樺太、南千島に分布する[3][4][5]。
イヌザクラ(Prunus buergeriana )は花序枝に葉がつかない。シウリザクラ、ウワミズザクラ(Prunus grayana )、エゾノウワミズザクラ(Prunus padus )は花序枝に葉がつくが、シウリザクラは花序が長く太く、花弁と雄蕊がほぼ同長、葉の基部が明らかな心形で蜜腺が葉柄の上部にあるのに対し、ウワミズザクラは花序が短く、花弁より雄蕊が長い、葉の基部が鈍形・円形で蜜腺が葉身の基部にあること、エゾノウワミズザクラは花序が短く、花弁が大きく、花弁より雄蕊が明らかに短い、葉の基部が円形・やや心形なこと(蜜腺は葉柄の上部にあるの)で区別がつく[3][4][5]。