アカガシ(赤樫、学名:Quercus acuta)はブナ科コナラ属の常緑広葉樹。シノニムCyclobalanopsis acuta。別名、オオガシ(大樫)、オオバガシ(大葉樫)。
本州の宮城県・新潟県以西、四国、九州、朝鮮半島南部、中華人民共和国、台湾に分布する常緑高木。高さ20mほど。
葉は、楕円形で基部は広いくさび形、鋭尖頭鈍端、鋸歯はなく、時に波状縁となる。葉は表は深緑、裏面はやや薄い色となる。他のカシ類に比べ、扁平で厚みがある葉が特徴。やや山地、暖帯上部に多い。森林内では大木になる。
雌雄同株で花期は5・6月頃、雄花序は垂れ下がった形で黄褐色の雄花を多数つける。雌花序は葉腋に直立し5・6個の雌花をつける。
材は堅くて器具、車輛、船舶、機械、枕木、木刀などに使われる。1978年、古市古墳群の一つである三ツ塚古墳からは、アカガシを使った修羅が発掘され話題となった。
和名は、材が赤いことから付けられた。
国指定
都道府県指定
市町村指定