アリゲーター科(アリゲーターか、Alligatoridae)は、爬虫綱ワニ目に属する科。
北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、中華人民共和国(長江下流域)
最大種はアメリカアリゲーターで全長600cmに達すると言われているが、クロカイマンの大型個体も600cmに達していたと言われている。(クロカイマンは皮目的で乱獲されたため現在では大型個体はあまり見られない。)最小種はコビトカイマンで120-150cm。
背面は大型の鱗で覆われている。口吻が短く幅広い傾向がある。口を閉じた時に下顎の第4歯が外から見えないとされているが、メガネカイマンでは見える個体もいるため絶対的な区別方法ではない。腹面にある鱗板の後部に感熱器官(濾胞)がない。指(趾)行性。
河川や湖、池沼、湿地等の淡水域に主に生息する。アメリカアリゲーターの生息地北部に分布する個体群やヨウスコウアリゲーターは冬眠を行う。
食性は動物食で、魚類、爬虫類、鳥類、哺乳類、昆虫類、甲殻類、貝類等を食べる。アメリカアリゲーターは稀に家畜や人を襲うこともある。
繁殖形態は卵生で、メスは土、枯草、落ち葉等を集めた塚状の巣やシロアリの巣の中に卵を産む。さらにメスは卵や幼体を保護する。
クロカイマン属 Melanosuchus
メガネカイマンやクロカイマンなどの一部の例外を除き、基本的にクロコダイル科の構成種に比べ大人しいとされ、実際人が襲われることはイリエワニやナイルワニに比べれば少ない。しかし2006年にフロリダ州でジョギング中の女性がアメリカアリゲーターに襲われ死亡する事件が発生する等、人命にかかわる被害を及ぼす種もいる。
一方でアメリカアリゲーターは皮製品の原料となるためさかんに養殖されている。