コケタンポポ属[2](コケタンポポぞく、学名:Solenogyne)とは、キク科の属の1つ[1]。小型の多年生草本[3]。
本属に属する種のうち、コケタンポポ S. mikadoi は日本の琉球列島に、他の3種はオーストラリア東部に隔離分布している[3][4][5]。また、前者は河川の渓流沿いに生育する渓流植物である[5]のに対し、後者は草原や疎林の林床に生育する等、生育環境にも違いが見られる。
矮小な植物で、葉はロゼット状の根出葉[3]。花は頭状花序で、1つの頭花をつけ、小花には、2~4列の舌状花と筒状花をもつ[3]。舌状花は花冠が筒状で雌姓、筒状花は両性花であるが、実際は雌しべは不稔である[3]。果実は冠毛の無い痩果[3]。