モクセイ(木犀、学名: Osmanthus fragrans)は、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。別名、ギンモクセイ(銀木犀)という。中国名は桂花。
広義では、Osmanthus fragrans に属する変種、品種(ギンモクセイ、キンモクセイ、ウスギモクセイなど)の総称であるが、単に「木犀」と言う場合は、ギンモクセイを指すことが多い。
樹高は3-6mになる。幹は淡灰褐色で、樹皮は縦に裂け目ができる。
葉は長さ7-15mmの葉柄をもって対生する。葉身は革質で、長さ8-15cm、幅3-5cmとキンモクセイより葉幅が広く、楕円形で先端は急にとがり、縁にはあらい細鋸歯があるが、鋸歯がなく全縁の場合もある。葉脈の主脈は表面でくぼみ、裏面で突出する。
花期は9-10月。雌雄異株で、花は葉腋に束生する。花柄は長さ5-10mmになる。花冠は白色で4深裂し、径約4mmになる。雄蘂は2個。花には香気があるが、キンモクセイほどは強くない。
果実は核果で、長さ1-1.5cmの楕円形になり、翌年の春に黒褐色に熟す。
中国原産。
総称の「モクセイ」として指定している自治体と、「モクセイ」としながらも実質「キンモクセイ」を指して指定している自治体がある。