パフアダー（英: Puff adder、学名：Bitis arietans）は、クサリヘビ科アフリカアダー属に分類されるヘビ。特定動物。パファダーとも。
アフリカ大陸（サハラ砂漠、熱帯雨林を除く）、アラビア半島南部
最大全長190cm。体形は非常に太短い。体色は褐色で、背面にはアルファベットの「V」字状の黒い斑紋が並ぶ。動作が鈍い。
毒性は出血毒および神経毒。毒の量が多く、また毒牙が大きいため、咬まれると人間にとっても致命的。また出血毒の作用から助かっても後遺症が残る場合が多く、手足の切断に至るケースも少なくない。
草原、森林、半砂漠地帯などの様々な環境に生息する。夜行性。危険を感じると体を膨らませ噴気音をあげ威嚇する。噴気音をあげることは多くのヘビで見られる行動だが、この行動が puff （息を吐く） adder （クサリヘビ）という名称の由来とされる。
食性は動物食で、両生類、爬虫類、鳥類、小型哺乳類等を食べる。
獲物を捕らえる際は動き回ることは無く、完全な待ち伏せ型の捕食者。尾の先を動かして獲物を誘うルアーリングを行うことが知られていたが、近年 舌も同様に動かしてカエルを捕らえる行動が確認されている。
繁殖形態は卵胎生で、1回に20 - 40頭の幼蛇を産む。最大で156頭の幼蛇を産んだ記録がある。又、親は、子が育つまで行動を共にする。
上記の通り、噛まれた場合人間でも命に関わることもある。分布域が広いため、アフリカ大陸で最も人間の被害が多い毒蛇とされる。
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