ウロコオリス科(ウロコオリスか、Anomaluridae)は、齧歯目に含まれる科。
最大種はロードダービーウロコオリスで体長27 - 37.9センチメートル、体重450 - 1,090グラム[2]。尾はやや短く、細い体毛で被われる[2]。尾基部の腹面の皮膚が角質化し鱗状に重なり合う[2][3]。
多くの種で前肢と後肢の間、後肢と尾の間に伸びた皮膚(飛膜)がある[2]。マクナシウロコオリスには飛膜がない[3]。肘や上腕部から軟骨が突出し飛膜を支える[2][3]。
2002年に発表されたミトコンドリアDNAのシトクロムbと12S rRNAの塩基配列を決定し最大節約法と最尤法による系統解析では、トビウサギ科と近縁であることが示唆されている[4]。
分類はMSW3(Dieterlen, 2005)、和名は(今泉, 1986)に従う[1][5]。
熱帯や亜熱帯の原生林に生息する[2]。夜行性と考えられ、昼間は樹洞や幹で休む種もいる[2]。ピグミーウロコオリス属は樹洞で100匹に達するコロニーを形成した例がある[2]。樹間を皮膜を広げて最大200メートルまで滑空し、ピグミーウロコオリスは6.5キロメートルの距離を移動した報告例がある[2]。
食性は雑食で、植物の葉、花、果実、樹皮、昆虫などを食べる種もいる[2][3]。
ウロコオリス科(ウロコオリスか、Anomaluridae)は、齧歯目に含まれる科。