チャバネセセリ(茶羽挵、学名:Pelopidas mathias)は、セセリチョウ科に分類されるチョウの一種。
日本周辺では亜種 P. m. oberthueri が本州(越冬は関東沿岸部・中部地方以南の暖地)から南西諸島にかけて分布する[1]。日本各地で普通に見られるが、個体数はイチモンジセセリほど多くない[2]。草地や公園、田畑といった平地から中山部にかけての開けた場所や疎林に多い。
成虫の前翅長は 13-21mm。イチモンジセセリと比べて翅が縦に長い。また後翅裏の模様が白点4箇所である(イチモンジセセリは横に長い白点)ところで区別が可能。
年3-4回、6-11月頃に発生する。関東地方では秋に多く発生する[1]。幼虫で越冬する。本種を含むセセリチョウ類の特徴として飛翔が素早い。
幼虫の食草はイネやススキといったイネ科の植物や、タケ科やカヤツリグサ科の植物である[1]。